「まさか、うちの親も?」認知症が怖い本当の理由と、知っておきたい初期症状

年齢を重ねるにつれて、以前なら気にも留めなかった小さな変化が、少しずつ気になるようになりました。

数年前、私は大切な姉を、がんによって亡くしました。

家族を失うという経験は、言葉では簡単に表せないほど大きな悲しみでした。

その出来事をきっかけに、私は家族と過ごす時間の大切さ、そして健康であることが人生にとってどれほど大きな幸せなのかを深く考えるようになりました。

それ以来、両親を見る私の気持ちも大きく変わりました。

以前は、両親が私のことを心配してくれる存在でした。

しかし今では、私が両親の健康を心配する立場になりました。

歩く速度が少しゆっくりになったり、以前より疲れやすそうにしている姿を見ると、時間は本当に早く過ぎていくのだと感じます。

特に「認知症」という言葉を聞くと、不安な気持ちになります。

体の病気ももちろん辛いものです。

しかし、大切な思い出や家族との時間を少しずつ失っていくことは、ご本人にとっても、そばで見守る家族にとっても、とても大きな苦しみだと思います。

だからこそ、私自身も認知症について調べるようになりました。

そして、両親のためにも、家族として知っておきたいことを整理してみたいと思います。

認知症は単なる物忘れとは違います

年齢を重ねると、誰でも物忘れをすることがあります。

私の両親も、眼鏡をどこに置いたのか分からなくなったり、携帯電話を探したりすることがあります。

しかし、一般的な物忘れの場合は、時間が経つと「あ、そうだった」と思い出すことが多いです。

一方、認知症の場合は、経験した出来事そのものを忘れてしまうことが大きな違いです。

「少し以前と違うかもしれない」と感じた時には、そのまま様子を見るだけではなく、早めに相談することが大切です。

両親に見られる可能性がある認知症の初期症状

1. 最近の出来事を何度も忘れる

昔の思い出はよく覚えているのに、今日あった出来事や、先ほど話した内容を何度も忘れてしまうことがあります。

2. 慣れていることが難しくなる

長年続けてきた料理や家事の手順が分からなくなったり、いつも通っている道で迷ったりすることがあります。

3. 言葉が出にくくなる

物の名前が思い出せず、「あれ」「それ」といった言葉が増えたり、以前より会話が続きにくくなることがあります。

4. 日付や時間を間違えることが増える

今日が何日なのか、何曜日なのか分からなくなったり、約束の日を忘れることが増えたりする場合があります。

5. 性格や行動に変化が出る

以前より怒りやすくなったり、不安や疑いが強くなったり、何をするにも興味を失ったように見えることがあります。

このような変化が一時的ではなく、何度も続く場合は、専門機関へ相談することが大切です。

一人で抱え込まないために知っておきたい支援制度

認知症になると、本人だけではなく家族にも大きな負担がかかることがあります。

しかし現在の日本には、本人や家族を支えるためのさまざまな仕組みがあります。

地域包括支援センター

日本全国の市区町村には、高齢者の生活や健康、介護について相談できる「地域包括支援センター」があります。

認知症に関する相談や、利用できるサービスについて案内を受けることができます。

早めに相談することで、本人や家族の不安を軽くすることにつながります。

介護保険制度

介護が必要になった場合、条件を満たせば「介護保険制度」を利用して、訪問介護やデイサービスなどの介護サービスを受けることができます。

家族だけで抱え込まないためにも、このような制度を知っておくことは大切です。

医療費の負担を軽くする制度

認知症の治療や通院では、医療費の負担が心配になることもあります。

日本には、一定の条件を満たした場合に医療費の負担を軽減できる「高額療養費制度」などがあります。

制度を知っているだけでも、将来への不安は少し軽くなるのではないでしょうか。

私が一番後悔していること

姉が病気になる前、私は「家族はいつまでもそばにいるもの」だと思っていました。

しかし、当たり前だと思っていた日常が、突然変わってしまうことがあるのだと経験しました。

それ以来、両親への電話や会話を後回しにしないよう心がけています。

健康は、失ってから初めてその大切さに気づくものなのかもしれません。

今、両親の健康のためにできること

特別なことをする必要はありません。

・こまめに連絡をする
・一緒に散歩をする
・健康診断に付き添う
・たくさん会話をする
・手を使う趣味をすすめる

こうした小さな積み重ねが、両親の健康と幸せな時間を長く守ることにつながると思います。

最後に

私はまだ、両親に十分な親孝行ができているとは言えません。

もっとしてあげたいことはたくさんあります。

しかし、現実には思うようにできないこともあります。

だからこそ、これからは健康だけでも長く守ってあげたい。

そんな思いから、この文章を書きました。

もしこの記事を読んでくださった方がいれば、今日ぜひご両親に一本の電話をしてみてください。

その短い会話が、ご両親にとって一日の中で大切な幸せの時間になるかもしれません。

健康は、早く準備するほど後悔が少なくなります。

大切な家族と、これからも笑顔で過ごすために。

今日からできる小さな気遣いを始めてみませんか。

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